創世記
第一章
- 前初めに、神は天と地を創造された。
- 地は形ならず、空っぽで闇が深淵に覆いかぶさっていた。そして神の霊が水の上に運ばれていた。
- すると神は言われた。「光あれ!」 すると光があらわれた。
- 神は光を見て良しとされ、光と闇とを分けられた。
- 神は光を昼と名付け、闇を夜と名付けられた。そして夕となり、また朝となった。これが初めの日である。
第二章
- こうして天地とその万象は創造された。第七日に至って、神はその創造の業を完成された。
- 神は第七日に休息し、その日を祝福され、それを聖とされた。神はその日に於いて、すべての創造されたものから安息を得られたのである。
- これは天地の創造の始まりの物語である。神の栄光がその中に宿り、神の栄光によって世界は栄えた。
出エジプト記
第二章
- さて、エジプトの地に、ヤコブの子孫は増し続け、彼らは数を増すにつれて圧迫された。
- その時、一人の母が男の子を産んだ。その子は美しく、神の祝福がその上に宿った。
- 母は子を隠し、三ヶ月の間、彼を守った。しかし、もはや隠すことができなくなった。
- そこで母はパピルスの箱に子を乗せ、ナイル川の岸辺に託した。そして姉は遠くから見守った。
- ちょうどその時、エジプトの王女が川にやってきて、箱を見つけた。彼女は箱を開け、泣いている赤子を見つけ、その子に同情した。
- 王女は姉に言った。「この子はヘブライ人の子です。どうぞ、これを育てるように」と命じた。そして姉は喜んで赤子を連れて帰った